特産物を使った商品開発や、六次産業化が注目されていますが、商品の魅力・品質面から見ても一般市場の中でまだまだ通用していないものが多くあります。またその地域の資源を使ううえでの特徴を活かせていないものも多い現状です。
生産・加工から販売まで一貫したプロデュースをして、地域の中の資源を活かし、”その土地らしさ”を引き出して地域内外に販売していくのが地域商社の役割です。つまりまずは地域を知ることから始まり、足もとにあるものに光を当て、価値を引き出し、その過程で雇用を生んでいく。一貫したブランディングをし、魅力ある商品を作っていくことで、地域外のお客さんからも選ばれ、広まっていきます。
また自分たちが商品づくりをするだけに限らず、地域を面としてとらえて、連携や仕組みを作りながら地域をプロデュースする観点を持つことも地域商社の大事な視点です。
ここでは改めて地域商社とは何かを捉え直し、地域の特色を生かした商品づくりを続ける四万十ドラマを軸に、自分が作りたいものについて改めて考えながら商品づくりに対する理解を深めていきます。そして、地域の資源を使った商品をプロデュースする道筋をたて、消費者に選ばれる商品を作り、地域商社で地域全体をプロデュースしていく視点を得ることを目指していきます。
このゼミは、実際に四万十ドラマや地域特産物をつかった商品作りに取り組む地域を訪れ、現場を見て考えることを大切にしながら、実際に必要になる基礎ノウハウを学び、参加者の地域での活動をブラッシュアップをしていくことが特徴です。
受講中はローカルでの経験豊富なファシリテーターが伴走し、一貫してきめ細かくサポート。各テーマ領域で活躍する先輩起業家をメンターとして招き、座学では得られない実践的なカリキュラムを交えながら、ビジネスプランを一緒に練りあげていきます。
Coming soon
畦地 履正
株式会社四万十ドラマ
高知県旧十和村(現:四万十町) に生まれる。
地元の農協に勤めた後、顔の見える売買を実現させたいという思いのもと、「株式会社四万十ドラマ」に就職。そこで、「四万十川に負担をかけないものづくり」をする会社として、地元の自然・ひと・文化を大切にした事業を展開。はじまりとしては、実は茶どころである四万十で、どこにも混ぜられない100%四万十産茶葉を使用した「しまんと緑茶」の販売。
その他、四万十産の栗を扱った「しまんと地栗」シリーズをはじめ、「しまんと新聞ばっぐ」などオリジナル商品開発を多数手掛ける。また、商品開発だけではなく、地域商社の販売拠点として道の駅「四万十とおわ」を運営。自社で手掛ける加工商品の加工場も併設し、地元の6次産業のフィールドともなっている。
2008年に「株式会社四万十ドラマ」代表取締役就任後、2012年には 総務省地域人材ネット民間専門家、また農林水産省6次産業化「ボランタリー・プランナー」に任命される。
地域の資源や特徴が明確になり、自地域の地域商社戦略が描ける。また、一人一人が具体的な事業プランを持ち、行動を始める・行動を変える。
事前課題 | 想定する地域における資源・商品(農作物、水産資源、加工品など)の洗い出し
ご自身のこと、ローカルベンチャーラボで目指すことを1回目のテーマラボで発表 |
開校式
6月 |
ローカルベンチャーラボ全体での開校記念イベント
・視座を高めこれからの半年間への熱量を高める(基調講演、実践者によるパネルディスカッション) ・ラボのコミュニティづくりのための相互理解・交流の機会(チームビルティングセッション、交流会など) |
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①
6月 |
【フィールドワーク①:四万十ドラマ(メンター参加)】
四万十町を訪問し、四万十ドラマの取り組みを視察する。また、代表の畦地社長から「地域商社」の本質を学ぶ ・地域をみるときの視点を養う ・地域商社の本質、背景を理解する |
②
7月 |
【フィールドワークの振り返り・マイプラン(たたき)の作成】
・四万十ドラマでの学びを整理して、地域商社を改めて体系的に理解する。 ・自分の資源、地域の資源を洗い出し、仮説を立てる。また、それに伴うアクション・リサーチ設計をする。 |
③
9月 |
【マイプランの作成(メンター参加)】
・アクション・リサーチの結果の共有をする。 その結果を活かした次のアクションプランを立てる。 ・相互メンタリングを実施し、アイディアを磨く。 |
合同ゼミ
8月 |
個々のコースを超えて全体で集まる場。
・前半の活動のふり返りと共有 ・後半の活動に向けた学びと準備 |
④
9月 |
【フィールドワーク②:参加者のフィールド視察(メンター参加)】
・参加者の地域(フィールド)を訪問し、その地域における課題を整理し、打ち手を考察する。 ・訪問先の地域をケーススタディにして、自分の事業アイディアを考える。 |
⑤
10月 |
【マイプランのブラッシュアップ】
・自分の想定する地域における地域商社機能を担うマイプランを、事業計画として磨き上げる。 |
⑥
11月 |
【マイプランの発表(メンター対応)】
・完成版のマイプランを発表し、メンターからフィードバックをもらう。 ・フィードバック内容を踏まえ、最終ブラッシュアップを行う。 |
デモデイ
12月 |
プランの最終発表の場 |
四万十ドラマの商品づくりに関する資料(開校式にて配布)
・各地へのフィールドワークについては、参加費には含まれません。別途、交通費等の実費が発生いたしますのでご留意ください。
・コース計画の内容につきましては、参加者の活動状況に合わせて変動する可能性がございます。
テーマラボ横断で、さまざまな領域の最前線で活躍するゲストから、ローカルベンチャーの一歩先を学ぶ場。講演形式、ワークショップ形式など多様なスタイルで、地域で挑戦する可能性を広げていきます。