LOCAL VENTURE LAB 19.08.28

岡山県西粟倉村フィールドワークレポート

地域を活かすビジネス創造テーマラボが、6/21(金)-23(日)の3日間に渡りLVL3期はじめてのFWを岡山県西粟倉村にて行いました!

「ローカルベンチャー発祥の地」とも言われている西粟倉村は、総面積の95%が森林であり、人口はわずか1,456人(2019.07.02現在)。2004年に市町村合併を拒み、村の存続をかけた改革のなか村内で生まれたローカルベンチャーは約30社(事業としては34)、売り上げは総額およそ15億円、生まれた雇用は120人以上にのぼります。百年の森林構想を掲げ、10年前は売上総額が約1億円ほどだった木材関連事業は、現在では約8億円までに成長しました。

そんな西粟倉村で、2009年に地域の資源を活かした商品開発や販売を行う会社として株式会社西粟倉・森の学校を創業、2015年にはローカルベンチャー育成事業などに特化したエーゼロ株式会社を立ち上げた村のキーパーソンこそ、ラボのメンターである牧大介さんです(過去の記事はこちら)。今回のFWでは、牧さんとエーゼロの皆さんに村を案内していただきます。

1日目の午前中に、空路と陸路で全国からそれぞれ西粟倉村へ到着したメンバーたち。村の食材たっぷりの昼食をいただいたら、早速村役場へヒアリングへ向かいます。途中、役場の隣にある村唯一の保育園(幼稚園は別の場所にあります)も覗かせてもらうと、とても贅沢な木造りの建物でした。

役場では、地方創生特任参事兼 産業観光課課長・上山隆浩さんにヒアリングを。村の15年間の取り組みを伺い、その“役場”らしからぬ上山さんの姿勢と役場の挑戦のお話に、メンバーからは次々に質問が飛び出します。

村の全体像を把握する一つ目のヒアリングを終えると、次はメンターの牧さんが待つエーゼロ株式会社へ。昔は小学校だった建物をシェアオフィスにし、その一角にエーゼロはオフィスを構えています。

牧さんからは、この15年間でどんなローカルベンチャーが生まれていったのかなど、一つひとつの取り組みによりフォーカスしたお話を伺いました。

「偏執的に何かをやり続ければその人だけにたまるノウハウや人脈があり、結果的にその人だけが辿り着く“特殊解(とくしゅかい)”がある」。ローカルベンチャー誕生の過程をそう語る牧さんは、「“特殊解”の見つけ方は論理化されていない領域なので、一般的なビジネスの回路で考えても難しい。自分がやりたいと思うことにチャレンジして見つけていくことしかない」と続けます。

そして続く1日目最後のヒアリングは、西粟倉村のローカルベンチャー第1号と呼ばれる株式会社木の里工房木薫(もっくん) 代表取締役 國里哲也さんです。林業への想いから生まれた木薫の十数年の歩みは、西粟倉村の百年の森林構想の歩みそのもののように感じられました。
2日目午前中は、西粟倉の森を体感するべく原生林へ。牧さんの案内のもと森を探検していきます。
目についた植物の成長過程を、会社経営に例えながら説明してくれる牧さんに(大企業のような成長戦略をとった木に、典型的な中小企業のような成長過程を歩んできた木、ベンチャー企業のように勢いで成長してきた木など・・・)好奇心を刺激されるラボ生たち。
西粟倉が守る森林の世界を堪能したら、株式会社 西粟倉・森の学校 の視察へ向かいます。
村で原木の調達から製材、乾燥、加工から販売までの機能を担いながら、西粟倉産材に限らず周辺地域とのネットワークを活かした原木や製品の流通、個人向けDIY製品の開発や販売、住宅用の内装材、大型建築物への材料供給など国産材の加工、流通、販売を事業にしている西粟倉・森の学校。営業部長の羽田知弘さんの案内のもと、工場から近くの森林組合の土場まで見学させてもらいました。
さて、お昼はエーゼロに移動して、なんと会社で養殖している(!)「森のうなぎ」をいただきます。
養殖の様子を見学させていただいたあと、担当者の方にお話を伺いながらお手製バラ寿司を堪能。
午後はラボ生それぞれのプレゼンセッション。これまでの活動とこれから半年間挑戦していきたいことを共有して、フィードバックを受けていきます。
夜には村のとある方の秘密基地のような場所へお邪魔して、夕食を。村の方々も集まって、賑やかな食卓になりました。
3日目は、教育の観点から役場の産業観光課 課長補佐 萩原勇一さん、さとのば大学コーディネーター 新荘直明さん、福祉の観点から保健福祉課 上野恵里さん、こじか助産所 猪田敦子さんへのヒアリングからスタートです。
最後にローカルベンチャーへのヒアリングとして株式会社ミュウ 代表取締役 渡部美佳さんのヒアリングを終えると、それぞれがこの3日間で考えたことをシェアし合う時間を持って、FWは終了しました。
地域を活かすビジネス創造テーマラボに限らず、これから各テーマラボが続々FWを行う予定です。引き続き3期の活動報告を行なっていきますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね!