岡山県西粟倉村フィールドワークレポート

地域を活かすビジネス創造テーマラボが、6/21(金)-23(日)の3日間に渡りLVL3期はじめてのFWを岡山県西粟倉村にて行いました!
「ローカルベンチャー発祥の地」とも言われている西粟倉村は、総面積の95%が森林であり、人口はわずか1,456人(2019.07.02現在)。2004年に市町村合併を拒み、村の存続をかけた改革のなか村内で生まれたローカルベンチャーは約30社(事業としては34)、売り上げは総額およそ15億円、生まれた雇用は120人以上にのぼります。百年の森林構想を掲げ、10年前は売上総額が約1億円ほどだった木材関連事業は、現在では約8億円までに成長しました。
そんな西粟倉村で、2009年に地域の資源を活かした商品開発や販売を行う会社として株式会社西粟倉・森の学校を創業、2015年にはローカルベンチャー育成事業などに特化したエーゼロ株式会社を立ち上げた村のキーパーソンこそ、ラボのメンターである牧大介さんです(過去の記事はこちら)。今回のFWでは、牧さんとエーゼロの皆さんに村を案内していただきます。
1日目の午前中に、空路と陸路で全国からそれぞれ西粟倉村へ到着したメンバーたち。村の食材たっぷりの昼食をいただいたら、早速村役場へヒアリングへ向かいます。途中、役場の隣にある村唯一の保育園(幼稚園は別の場所にあります)も覗かせてもらうと、とても贅沢な木造りの建物でした。
役場では、地方創生特任参事兼 産業観光課課長・上山隆浩さんにヒアリングを。村の15年間の取り組みを伺い、その“役場”らしからぬ上山さんの姿勢と役場の挑戦のお話に、メンバーからは次々に質問が飛び出します。
村の全体像を把握する一つ目のヒアリングを終えると、次はメンターの牧さんが待つエーゼロ株式会社へ。昔は小学校だった建物をシェアオフィスにし、その一角にエーゼロはオフィスを構えています。
牧さんからは、この15年間でどんなローカルベンチャーが生まれていったのかなど、一つひとつの取り組みによりフォーカスしたお話を伺いました。
「偏執的に何かをやり続ければその人だけにたまるノウハウや人脈があり、結果的にその人だけが辿り着く“特殊解(とくしゅかい)”がある」。ローカルベンチャー誕生の過程をそう語る牧さんは、「“特殊解”の見つけ方は論理化されていない領域なので、一般的なビジネスの回路で考えても難しい。自分がやりたいと思うことにチャレンジして見つけていくことしかない」と続けます。













