EVENT/REPORTLOCAL VENTURE LABNEWS 19.06.28

LVL3期開校式、開催!

ローカルベンチャーラボ(以下、LVL)3期の開校式が、6月1日(土)・2日(日)の2日間に渡り開催されました!

今期のラボ生は、総勢69名。その構成は

会社員(大企業)   30%
会社員(中小企業)  12%
フリーランス     17%
起業家(法人格あり) 12%
学生         9%
非営利セクター    9%
地域おこし協力隊   4%
行政         1%
その他        6%

4割が企業勤めで、その他すでに地域で起業をしている起業家、複数拠点を持つフリーランスなど、多様な背景を持つ69名がそれぞれの視点や専門性を持ち寄り地域で新しいチャレンジを始めます。

1日目は、LVLのこれまでの歩み、これからの半年間の使い方などのレクチャーからスタート。

全体像を把握したら、テーマラボごとに集まり自己紹介に移ります。これから半年間を共に過ごす仲間たちが、どんな背景を持ってLVLへの参加を決めたのか共有していきます。

テーマラボごとの挨拶が終了したところで、次は北海道厚真町、宮城県石巻市、宮崎県日南市からの担当者同士によるトークセッション、ローカルベンチャー推進協議会の立ち上げからご支援いただいている内閣府の村上敬亮さんによるミニレクチャーです。

石巻市の松村さんからは、「ローカルベンチャーは一つひとつの実践を積み重ねてロジックが作られつつある概念で、とてもチャレンジングな分野。未完成だからこそリスクもあるけれど、リソースがある場だとも思うので、単純な自治体と受講者というレベル感ではなく一緒に創り上げていく仲間になれるのではと期待しています」という言葉が。

厚真町の宮さんからは、「皆さんのチャレンジの場として選ばれたら嬉しく思いますし、移住するしないの話しではなく、移住という言葉を抜きにして0⇒1が生まれる場になっていけるのではと感じています」と。

最後に日南市の田中さんからは、「ここで生まれる横のつながりは想像以上だと思うので、色んな人と話してもらって、自分のビジネスのノウハウの一つにしてもらえたらなと思います」という言葉をいただきました。

内閣府の村上さんは、「地方創生給付金のサポートはこれまで数千件担当したが、5つ以上の自治体がそれぞれ議会を説得して同じプラットフォームのフレームをつくって挑戦しているのはこの事業が最初だと思う」と振り返ると、「今日は2つほどメッセージをお伝えします。念仏のように覚えておくと、1週間後か10年後かに、村上が言っていたことはこういうことかと思っていただけるかもしれません」と、レクチャーをスタートしました。

その詳細は今後別の機会にお届けする予定ですが、少しだけ紹介すると2つのメッセージの1つ目は「右肩上がりの時代は忘れてください。いずれローカルベンチャーを立ち上げたなら、支払う給料を上げてください」ということ。2つ目は、「ファイナンスから逃げるなということ。ファイナンスが嫌いなら、ベンチャーは辞めてください。成長戦略とは資本戦略です。本気になって自分の会社の売り上げを3倍にしようと成長戦略を持てば、給料は上げられます」ということ。

「みなさんLVLを通じて、自分たちが調達すべき資金、どういう人と組むことが資本戦略として適しているのかどうかを学んで、有意義な時間を過ごしていただけたらと思います」

と締めくくりました。

休憩を挟み、株式会社エンパブリックの代表取締役 広石拓司さんによる正解のない時代の視座の持ち方、問いの立て方についての講義(こちらも詳細は別記事でお届けします!)。

「皆さんに考えてほしいことは、地域貢献ではなく地域課題なんです。問題を分解するのではなくシステムチックに説いて、新しい仕組みを作ってほしいと思っています。SDGsというのは、包括的に課題を解決させる仕組みのこと。皆さんに考えてほしいことは、村の人口が減っていて元気がない、盛り上げたいと思ったときに、まずは地域に一体何が起きているのかを考えてほしいんです。そして、そのときには間違えない解決策を探るのではなく、自分にとって楽しい正しさを考えてください。やるべきというのはやめましょう、楽しいことをやりましょう。

起業家にしかできないことは、「これがいいと思うんですよね」「これはおかしくないですか」と問いかけることなんです。事業を作りたい・正しいものを作りたいと思うなら、行政や企業に入ればいいんですよ。自分がしたいことをして問題を解決するには、必死で周囲にコミュニケーションをとっていくことが大切になります。そして、問いを分かち合うということは起業家にしかできない。現状のギャップから問いを考え、問いを共有し合うことで、解決策を増やしていく。地域に住む人たちと共に試行錯誤して一緒に苦労するからこそはじめて、あなたたちは信頼されるはずです」

夜の懇親会では、「食」をテーマに地域と関わるOBOG生たちからのケータリングが届き、岡山県西粟倉村の「森の鰻」おにぎりや、高知県四万十市の地栗をふんだんに使ったモンブランシュークリーム、島根県雲南市と開発したいちじくのパウンドケーキなど、地域の美食材に舌鼓した夜でした。

 

2日目は、LVLのOBOG生3人の登壇からLVLの活用の仕方を学びます。

1人目は、現在岩手県西和賀町の西和賀産業公社に勤める藤原さん(LVL体験談はこちらから)。2人目は、日本郵政グループに勤める多田さん。3人目は、2期はラボ生として、3期ではLocal TechテーマラボのファシリテーターとしてLVLに関わるヴイエムウェア株式会社 DXビジネス開発室 室長の種子野さん(体験談はこちらから)。

地域商社テーマラボに参加した藤原さんからは、メンターから言われた「とにかく地域を知れ」「デザイン先行型ではいけない」などの印象的な言葉にまつわるエピソードから得てきた学びについて、安心豊かな暮らし創造テーマラボに参加した種子野さんからは、LVLに参加した半年後には企業の肩書き以外にNPOや大学などの肩書きが増えていたというエピソードなど、参加後のご自身の変化について語られました。

そしてエリアブランディング&マネジメントテーマラボに参加され、企業の中で挑戦を続けていきたいという多田さんは「LVLは個人事業での挑戦がメジャーなコミュニティだと思っていて、自分のような立場の人間はいわゆる“安全な場所にいる人”として距離を置かれるのではと思っていたけれど、実際は企業に属している人は他にもいて、個人でやれることと企業でやれることとがそれぞれにあるのだと感じるようになりました。そして、企業を動かしていけるのは誰でもない自分自身だということ、こういう人間がいてもいいんだと思えるようになったことは良い経験だったと思っています」と語ってくれました。

2日目の終わりには、ラボ生たちからテーマを募集し、参加者全員でワールドカフェを。それぞれのプランにまつわる悩みごと、気になっているローカルにまつわるテーマが次々と提案され、テーマは飽和状態に! 急遽ファシリテーター側でテーマを絞らせてもらい、15テーマ2ラウンドで行われたワールドカフェは、大盛況でした。

さて、次回のラボ生全員集合は、8月の中間発表。それまでにどんな成長が待っているのか、乞うご期待ください!