EVENT/REPORTNEWS 19.06.04

「地域は人間関係だし、地域づくりは人間関係づくり」。七転び八起き酒場 第2夜目・株式会社御祓川 森山奈美さん

地域のソーシャルビジネスの最前線で活躍するゲストを週替わりでお迎えし、お酒を飲みながら語り合うNPO法人ETIC.でのプレミアムイベント「七転び八起き酒場」。講演会では聞けないようなソーシャルイノベーターたちの失敗談と、それらを乗り越えてきたエピソードから、地域社会における社会課題解決の本質を学びます!

第2回目のゲストは、株式会社御祓川(みそぎがわ) 代表取締役社長・森山奈美さん。民間まちづくり会社として「小さな世界都市・七尾」の実現に向け、自然資源循環を目的とした御祓川の浄化やまちづくり企画立案、そのサポートを通じ「まちを育て」、地域経済循環を目的とした出店プロデュース、能登の商品開発を通じ「みせを育て」、地域人材循環を目的としたイベント企画運営・サポートやインターンコーディネートを通じ「ひとを育て」てきました。

さて、この「七転び八起き酒場」のルールは、ゲストはリアルな失敗談を七転び分語るまで帰れません!ということ。お酒を片手に参加者全員でテーブルを囲みながら、「今だから語れる」と森山さんも笑うエピソードをつまみに語らい合います。

森山さんの1転び目に抜擢されたエピソードは、なんと初めての失恋について! 遠距離恋愛で二股をかけられ振られたという赤裸々な内実まで語ってくださると、「嫌なやつだったと思うけれど(笑)、これが人生初の挫折体験。人の気持ちは自分の力ではどうにもならないことを学んだ」と教えてくれました。これが意外と、現在の仕事のスタイルにも影響を及ぼしているのだそう。

そして2転び目は、新卒から勤めていた企業での地域づくりコンサルタントとしての勤務中、自分のモチベーションが七尾の仕事以外にとんと保てず困ったこと。

3転び目は、ついに立ち上げた念願の初店舗「ギャラリー葦」の経営苦難と、そんな時期の自分の発言と実際のギャップに苦しんだというエピソードについて。でも、工芸品店に能登の魚醤いしり料理専門店「いしり亭」を併設するという形で、転んでも起きていく創業者たちの背中を目の当たりにします。

4転び目は、プロジェクトに関わる人数が多いことの弱さと強さ。特に、御祓川創業期にプロデュースしたテナントが共同経営であったことから、「あの人がいるからちょっと手を抜いてもいいだろう」となってしまうことに対して感じた難しさについて。

それから7転び目まで、本当にリアルな地域づくりの実際にまつわるエピソードが満載だった今回。特に、「みんなでやる」ことと、「腹を括ったメンバーでやること」のせめぎ合いについてのエピソードは印象的でした。

「みんなでやる」ことに対して直感的に価値を感じていた森山さんにとって、反対意見の人たちに根拠を持って論戦していかなければいけないことが課題だったこと。腹を括っていると思っていた人たちの失敗を見てきたこと。そもそも市民のためのまちづくりだと言って頑張ってきた両親の姿を見て現在の自分があるけれど、「あんなことやっても七尾はよくならない」と語る市民の存在に、市民とは何かという問いを持つようになったこと。それらのブレイクスルーのきっかけが、幸福の経済学によるある言説との出会いであったこと。

「地域は人間関係だし、地域づくりは人間関係づくり」と語る森山さんらしい、地域における社会課題解決の本質を学ぶことができた第2回目の夜でした!

さて、「七転び八起き酒場」は7月まで全8回8人のゲストで続きます。この機会を、ぜひお見逃しなく!

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