INTERVIEWLOCAL VENTURE LABLVL OBOG 19.03.27

先を進む同期生がロールモデルになり、 視点が成長した半年間でした。

  • 第2期生

広島県東広島市地域おこし協力隊・合同会社ひとむすび代表

山田芳雅さん

広島大学出身。学部2年終了時に大学を休学し、一年半のアメリカ農業研修を行う。帰国後は仲間とともに地域の農家、パン屋、雑貨屋などが集まるマーケット「東広島マーケットひとむすびの場」を企画・運営する「東広島ひとむすび」を立ち上げ、事業化する。学部4年時から地域おこし協力隊として東広島市で活動を開始、現在は協力隊3年目として羊毛プロジェクトを推進中。

協力隊として
新規プロジェクトを育てていくための
学びの場になることを期待して

LVLに応募した当時のお仕事を教えてください

東広島市での協力隊としての活動が2年目に入った時期でした。1年目は空き家関係の事業プランを進めたり、地域の方と大学生のマッチングのプランを進めたりしたのですがあまり上手くいかず、次は地域の高齢の人たちが草刈りのために飼育している羊の毛を活用した事業を生み出せないかと模索を始めた辺りだったと思います。

東広島での羊がいる風景

 

どのようなきっかけでLVLと出会いましたか

地域おこし協力隊としての活動とは別軸で、学生のころから東広島ひとむすびという団体(現在は事業化)を主宰していて、その団体としてETIC.が主催する社会起業塾に応募したことをきっかけにLVLを知りました。

東広島ひとむすびで開催したマーケット

 

LVLにどのようなことを期待して申し込みましたか

東広島市で取り組みはじめた羊毛プロジェクトを、せめて持続可能な程度には稼げる仕組みにできたらいいなと思っていました。売れるような商品が欲しいと思っていて、でも商品はまだない状態で、羊毛を使うことだけが決まっていて。それくらい具体的な話は何もみえていなかったので、手探りするのを手伝ってもらう場として期待していた感じです。また、全国に仲間ができるのは心強いだろうと、そうした点も期待していました。

当初考えていた商品サンプル

先を行く同期生がロールモデルになり、
仕事づくりへの視点が変わっていきました

LVLで印象的だったことを教えてください

地域商社のテーマラボに参加したのですが、同期のメンバーの経験が豊富すぎて毎回のブラッシュアップ時のアドバイスが一番印象に残っています。LVL3期ではソーシャルビジネステーマラボのファシリテータでもある山元圭太さんが、一人のプレイヤーとしてメンバーにいらっしゃったりしましたから。

あるとき、有名パティシエのもとで何店舗もの経営やブランディングの経験を重ねてきて独立された同期生に「若いからこれから経験できると思うけれど、山田くんはまだ1円を稼ぐ大変さや重みを分かっていないよね」と言われて、ぐっさり刺さりました。彼の経験の厚みも知っていたので、本当にそうだなと納得してしまって。

そうした同期生たちのコメントや彼らのやりとりを聞いているうちに、事業プランがどうだとか言う前に経験やそこから鍛えられる人間力が大事だなと考えるようになったんです。他の参加者の方々がロールモデルになって、モノの捉え方が変わっていって、生き方・働き方として目指す先が見えていきました。また、デザイナーの梅原真さんによる特別講義で地域の本質を見ていく力に圧倒されて、そうした力を身につけたいと意識するようにもなりました。

「事業をどう移行させていこう」という視点から、「自分の成長も大事でそれが基本」ということを確認する一方で、具体的なプロジェクト内容も磨いていきました。地域にいると作っただけで基本はいいねと言われますが、LVLのメンバーは売れないと感じるものに対しては売れないとはっきり言ってくれるので、そうしたフィードバックをもらう中で、方法や打ち出し方、ストーリーの語り方を再検討していくことができました。言われたことはいつも的をえていると感じましたし、違う人に違う場所で同じことを言われたりするので、もう素直に動くだけでしたよ(笑)。結果、商品は変わり、物としての商品だけでなく体験を商品として届けていく方針に変わっていきました。

 

メンターやファシリテーター、同期生たちとはどのような関係性でしたか

良いお兄ちゃんとお姉ちゃんという感じでした。親身になって話を聞いてくれますし、実際に現場で経験を積まれている方からのアドバイスは本当にためになりました。僕からあげられたものはなく、もうある意味全員が僕にとってはメンターでした(笑)。

ビジネスとして成立するのか?
受益者に何を提供できるのか
厳しく考えられるようになりました

最終的にどんなプランが残りましたか

羊毛で製作したアクセサリーを販売するという「モノ消費」がメインだった当初のプランから、最後は多世代交流の機会やコミュニティが自走できるような仕組みづくりの一端を担うプロジェクトとして「コト消費」にシフトさせることに決めました。現在は、毛刈りから加工までを学べるスクール事業のような形態を考えています。

地域の方との糸紡ぎのようす

 

LVLに参加前と参加後で、どのような変化がありましたか

メンター・ファシリテーター・同期生の発言を通して「こんな考え方をするんだ」と気づけたことで、視点や考え方が1、2段階成長したんじゃないかなと感じています。それが今後プロジェクトに生きてくるのかなと。

また、どういった商品が売れるのか、これまではストーリーがあれば売れるだろうと思っていたのですがそこまで甘くないのだと知り、厳しく考えることができるようになっていきました。ビジネスとしてやっていくには相手に何を提供できるのかを考えなければいけないと知識として知ってはいたものの、LVLを通して本当の意味で納得していった感じです。

 

今挑戦している活動を教えてください

この春から本格的にコト消費に移行させるため、スクール事業の開講準備を進めています。トライアルで開催してきたイベントでは良い感触を既に得ているので、いよいよ本格的に体験を届けていけることにワクワクしています。

協力隊もあと1年ですが、終わるころには羊毛プロジェクトのマネタイズが安定しているようにしていきたいです。さらに2〜3年ほどプロジェクトを育てたら次の人へ引き継いでいきたいとは考えているので、そのときまでには事業として成り立っているよう成長させていきたいと思っています。

LVLに参加する方へメッセージ

LVLは、本当に良い仲間と出会える場所です。 そうした仲間と一緒に走って、彼らから大きな学びを得られる期間になるのではと思います。ぜひ一度参加してみてください。