移動制限下でも、地域戦略のための
エリアブランディングを実現する
技術・手法を開発する
ローカルベンチャー創出において、地域に足を運び現場にふれるフィールドワークは欠かせない。とりわけエリアブランディングにおいては、現地のくらしを肌で感じ、その場に身を置くことで感じるまちの匂い、プロデュースのために着眼点や見立てが、その後のプランニング~実行の鍵を握る。しかし、現在のようにリアルな現地訪問が極めて限定される状況下では、人の移動を最小限にとどめ、リスク管理を徹底しつつも、効果を生み出すフィールドワーク手法の開発が急務となっている。
本プロジェクトでは、以下のような手法・技術を用いて、全員が現地訪問に参加しない形式でのバーチャルフィールドワークの実験を行う。
①ジンバル等を使った現地+リモートでのバーチャルFW運営
②アイトラッキング(目線検出)による、エリアマーケティング視点の指導システム
③AIカメラ技術などを使った、エリアの見立てと解釈のナレッジ構築
④5Gネットワークによる、より臨場感の高い体験
⑤上記をふまえたバーチャルフィールドワークのあり方・手法・事業的枠組み・可能性の整理
テーマオーナーと共にチームを作り、当事者となり実践度高くテーマ探求をすすめます。またローカルでの経験豊富で各領域で活躍する先輩起業家をメンターとして招き、専門的な知見を入れることで、視座高く議論を行います。
入川秀人
1957年神戸生まれ。ダイエーグループにて新規出店業務に携わった後、1999年LDKを玉田敦士氏と、2001年コミュニティ&ストアーズ(現カフェカンパニー)を楠本修二郎氏と創業。2005年入川スタイル研究所を経て、2007年入川スタイル&ホールディングスを設立し、現在に至る。
東急東横線高架下のSUS、赤坂ARK HiLLS CAFEなど数多くのカフェを手掛けた他、商業施設としてはTSUTAYA TOKYO ROPPONGIやUT STORE HARAJUKUでGOOD DESIGN賞を、同じくUT STOREでDesign for Asia Grand Awardを受賞。近年は横浜市や川崎市など行政に関連したプロジェクトにも携わっている。
一方、青山学院大学感性ビジネス講座や東京経済大学、日本ショッピングセンター協会等で講師を務め、教育活動にも積極的。NPO法人ETIC東北震災復興ベンチャー企業のメンターも務める。 著書に『カフェが街をつくる』(2012年)がある。
寺井元一
株式会社まちづクリエイティブ代表取締役/アソシエーションデザインディレクター
1977年生まれ。2002年、NPO法人KOMPOSITIONを設立。横浜・桜木町の壁画プロジェクト「桜木町 ON THE WALL」や、ナイキ社を協賛パートナーとする代々木公園でのストリートバスケ大会「ALLDAY」など、表現者に活動の場や機会を提供する活動を行う。ストリートアートからエクストリームスポーツまで、公共空間と民間活力を結びつける独自の企画を実現してきた。
2010年、クリエイティブパワーによる地方都市の活性・再生を実践すべく株式会社まちづクリエイティブを設立。自社のモデルケースとして千葉県・松戸駅前の極小エリアを「クリエイティブな自治区」にする、MAD Cityプロジェクトを開始。以降、同エリアにて原状回復不要や入居者コミュニティ支援などの特徴をもつ不動産サービスを軸に、150人以上のクリエイティブ層の誘致を実現。 その他、DIYでのリノベーションなど地場産業の創出にも取り組みながら、一方で松戸市の地域アートプロジェクト運営、町内会を主体とする住民自治組織「松戸まちづくり会議」の立ち上げに関わるなど、独自のエリアマネジメント事業を推し進めている。
現在ではMAD Cityのモデルをもとに、佐賀県武雄市をクライアントとした温泉街および保養地の活性化プロジェクト「TAKEO MABOROSHI TERMINAL」をはじめ、他地域でもプロジェクトを展開中。リノベーション、地域アートプロジェクト、クリエイティブシティ、空き家活用、住民コミュニティ支援、エリアブランディングなどを含んだ独自の知見を提供している。
【ラボ全体として】
・ラボ生・ラボOBOG生で、テーマに取り組むうえでの下地と、チームとしてのアウトプットに貢献する意欲がある。
【プロジェクト独自】
・エリアブランディングを通じて地域の価値を高めることにコミットしたい人で、活動エリアが決まっている人。 ※ラボ参加者がフィールドワーク地域を提案し、企画・設計・現地実施を担う形式。
IT技術・ツールを活用した、現地に人が集合しない形でのフィールドワークのあり方と可能性についての事例および知見を整理する
募集期間:2020年5月1日~5月31日
実施期間:2020年6月~12月
事前課題 | エリアブランディングとしてプロデュースしたい地域の提案資料の作成 |
---|---|
⓪ |
技術手法の検討ブレスト |
① |
エリアブランディング講義(入川さん×寺井さん) ※全体講座と共通 |
② |
検証内容・手法・技術の検討、FWエリア選定 |
③ |
バーチャルフィールドワーク①気仙沼市(宮城)、②釜石市(岩手) |
④ |
バーチャルフィールドワーク③雲南市(島根) |
⑤ |
フィールドワーク④錦糸町(東京) |
⑥ |
フィールドワーク⑤大磯町(神奈川) |
⑦ |
実証実験のまとめ |
⑧ |
メンタリング① |
⑨ |
メンタリング② |
⑩ |
メンタリング③ |
デモデイ |
研究成果の発表 |
受講開始後にお伝えします。
社会状況上での判断になりますが、現場での活動が入る場合は、旅費交通費等は別途かかります。