震災後10年間の関係人口の変化とその後。
withコロナ時代における新しい関係人口の在り方を探る
2021年3月で東日本大震災から丸10年が経つ。岩手県釜石市では、震災から最初の5年間、ボランティアをはじめとする数多くの個人や企業が、復興のために活動し、支援者として地域と関わりを持ってきた。その後の復興から創生に移るフェーズにおいては、釜石で自分のやりたいことに挑戦する人だけでなく、離れたところから釜石となんらかの関わりを持つ、いわゆる「関係人口」も多く生まれ、その関わり方も多様になってきている。
復旧・復興・創生。この10年の歩みの中で、釜石に関わり活動してきた個人や企業が、関わり方の時期や期間・目的等によって、釜石をどうとらえているのかを検証することで、「関係人口」という言葉にとらわれない釜石流の新たな関係性のあり方(シン・関係人口論)を考える。
テーマオーナーと共にチームを作り、当事者となり実践度高くテーマ探求をすすめます。またローカルでの経験豊富で各領域で活躍する先輩起業家をメンターとして招き、専門的な知見を入れることで、視座高く議論を行います。
神脇 隼人
合同会社sofo代表社員
千葉県出身 1988年生まれ 早稲田大学政治経済学部卒業後、三井不動産レジデンシャルに入社、営業・マーケティング・ブランディングの業務に従事。 より自分らしい働き方やくらし方を求めている中、営業稼働店舗が0となった釜石大観音仲見世通り(岩手県)に出会い、「0」だからこその可能性を感じ、2018年釜石大観音仲見世通りのエリアマネジメント会社合同会社sofoを設立。まちづくりの第一歩となるsofo cafeのオープン、ゲストハウスのサブリースや定期的なマルシェの開催を通じ、市民のやりたいことをかなえる場に育ちつつあり、通り内で次のプロジェクトが動いているほか、周辺のホテルが再開予定となっている。 地域や土地の想い・文化を丁寧に編みながら、地域に根付いた活動を続けている。
戸塚 絵梨子
株式会社パソナ東北創生 代表取締役社長
早稲田大学教育学部卒業後、新卒で2009年株式会社パソナに入社。都内企業に向けた人材サービスの営業に従事。2011年の東日本大震災発生から被災地でのボラテ ィア活動に取り組む。2012年に休職し、NPO法人Etic.右腕派遣プログラムにより釜石市の一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校に入職。2013年にパソナに復職後、継続した地域との関わり方を模索するなかで社内起業制度を活用し、2015年にパソナ東北創生を岩手県釜石市に設立。都市と地域の関係性を見つめなおし、新たな生き方・働き方を創出することを目指して活動中。釜石と東京との2拠点生活5年目。
高砂樹史
総務省地域力創造アドバイザー
昭和40年の大阪生まれ。秋田県を本拠地とするリージョナルシアター「わらび座~田沢湖芸術村」での劇団生活を経て、長崎県五島列島へ移住。島の観光まちづくりに参加。アメリカ高校生の国際交流事業などの取組みが、平成20年度には「JTB交流文化賞最優秀賞」「オーライニッポン内閣総理大臣賞」などを受賞。また、着地型旅行会社である観光まちづくり公社の立ち上げにも参加し、東洋文化研究家のアレックス・カー氏との連携で、江戸末期の古民家などを再生したレストランや宿泊施設を活用する「新しい島旅」事業も展開。
「平成28年1月一身上の都合により離職し島も離れ、長野県茅野市に移住。現在は、(一社)ちの観光まちづくり推進機構専務理事、長野県DMOアドバイザー【その他の肩書】NPO法人日本エコツーリズムセンター理事。農水省子ども農山漁村プロジェクトコーディネーター。内閣府観光伝道師。観光庁地域に向けた観光関係研修講師。社会イノベーター公志園フェロー。
中島淳
内閣府地域活性化伝道師、総務省地域力創造アドバイザー、地域再生マネージャー等を兼務。
1963年生まれ。フォーシーズンズ代表。㈱リクルート卒業後、発展途上国の開発支援プロジェクトに多数参加し、途上国以前に日本自体が弱体化していることを痛感。帰国後の2001年に国内の地域活性化に関する領域で独立。全国の地方により多くの「挑戦」を創ることを目標に、国や自治体からの依頼に対して地域課題の解決手段を「持続できる仕組みづくり(組織づくりとヒトづくり)」として注力している。年間10数か所のプロジェクトに携わる中、ローカルビジネスの創出は地域活性化の重要なメソッドと確信している。
【ラボ全体として】
・ラボ生・ラボOBOG生で、テーマに取り組むうえでの下地と、チームとしてのアウトプットに貢献する意欲がある。
【プロジェクト独自】
・偶発性を愛することができる
・自分を主語に考えて取り組むことができる
・大喜利を楽しむ心意気がある
・開催日程にコミットする意志がある
釜石の次の5年を見据えた「関係人口」という言葉にとらわれない釜石流の新たな関係性のあり方
募集期間:2020年5月31日~6月15日
実施期間:2020年7月~12月
事前課題 | ・ウィズコロナ時代・アフターコロナを見据えた5年後の人材還流の形 ・「か・ま・い・し」(あいうえお作文)で自己紹介(1回目のラボの時に。) |
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① |
■オリエンテーション(チームビルディング) |
② |
■釜石関係人口インタビュー① 震災直後~復旧・復興(復興計画前期:2011~2013) ・ディスカッション(釜石の関係人口を考える) |
③ |
■釜石関係人口インタビュー② 復興くらし・なりわい再生 (復興計画中期:2014~2016) ・ディスカッション(釜石の関係人口を考える) |
④ |
■釜石関係人口インタビュー③創生 持続可能なまちづくり(復興計画後期:2017~2021) ・ディスカッション(釜石の関係人口を考える) |
⑤ |
■インタビュー結果まとめ、ディスカッション |
⑥ |
■研究結果まとめ |
デモデイ |
研究成果の発表 |
受講開始後にお伝えします。まちづくり釜石流 http://www.rise-tohoku.jp/?cat=394
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社会状況上での判断になりますが、現場での活動が入る場合は、旅費交通費等は別途かかります。